概要 | ファノ多様体とは、非特異射影代数多様体で反標準因子が豊富なもの
として定義される代数多様体で、代数幾何学特に双有理幾何学に於いて
重要な対象の一つである。ファノ多様体の分類及び評価を考えるにあたり、
向井先生によって1988年に提示されたファノ多様体のピカール数の評価に
関する予想は今なお広く研究されている。本講演では、ファノ多様体が
双有理幾何学でどのように出てくるのかを説明させて頂いた後、
ファノ多様体に関する向井予想とそれに関連する講演者の最近の結果について
話させて頂きたいと思う。 |