概要 | 曲面 S を固定すると, S 上の擬アノソフ写像全体のエントロピー集合は最小
値 l(S) を持つ. 最小エントロピー l(S) が決定されている曲面 S の例は数少
ないが, このような曲面Sにおいて, 最小エントロピーl(S) を実現する擬アノソ
フ写像は, マジック多様体とよばれる一つの3次元双曲多様体を親多様体として
持つことがわかっている. さらに, l(S) を実現する候補となる擬アノソフ写像
についても, マジック多様体が親多様体であることがわかっている. この講演で
は, 小さなエントロピーを持つ擬アノソフが, なぜ, マジック多様体から生まれ
るのか? という疑問について考察したい. |