セミナー

発表言語 日本語
開催日 2011年10月07日 13時00分
終了日 2011年10月07日 14時30分
開催場所京都大学理学部3号館 (数学教室) 552号室
セミナー名離散幾何解析セミナー
タイトル 反応拡散系の多重臨界点と分岐 
分野 幾何
解析
講演者名小川 知之
講演者所属明治大学先端数理科学研究科
概要反応拡散系のTuring不安定性は、パターン形成のオンセットの解釈を与えることで知られる。すなわちInhibitorの拡散が大きいと、本来安定な一様な状態が有限波数で不安定化することでパターンの特徴的なサイズを説明することができる。一方、Inhibitorの時定数が大きいときにはInhibitorはActivatorに対して大域的な(負の)フィードバックを与える因子と考えることができ、従って系がActivatorだけの(しかし非局所項をもつ)方程式に帰着することができる。このようにして、Turing不安定化の別の見方をすることが可能である。このアイデアをある種の3変数反応拡散系に適用すると、同様に非局所項をもつ2種の方程式もしくは1種の方程式に帰着することが可能で、これにより説明される分岐現象のいくつかを紹介したい。
リンクhttp://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kumagai/DGA.html