概要 | 分数量子ホール効果や高温超電導を説明する方程式系
であるChern-Simons-Dirac方程式(CSD)を
今回は数学的興味から空間1次元で考察する。
初期値問題の時間局所適切性および時間大域適切性を求める。
方程式の構造として微分項を含むDirac-Klein-Gordon方程式(DKG)と
見ることができるが、既存の論文(Machihara-Nakanishi-Tsugawa,
Kyoto J. Math. 2010)の線形および双線形の評価が使える。
しかし特に時間大域適切性においてはDKGとは異なるCSD特有の性質を
用い評価を行った。本研究はBournaveas氏、Candy氏との共同研究に基づく。
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