概要 | シンプレクティック多様体のラグランジュ部分多様体に対して,
フレアーはフレアーホモロジーという不変量を20年以上も前に
導入した.
当初は定義のためにかなりきつい制約条件がついていたが,
Y.G.-Oh,太田啓,小野薫氏との共同研究で,それらをほぼ
取り払うことができた.
一般のラグランジュ部分多様体のフレアーホモロジーは,
ノビコフ環上のA無限代数のホモトピー論という,
かなり大掛かりなホモロジー代数的枠組みが必要で,
結果は相当複雑に見える.
一方ラグランジュ部分多様体のフレアーホモロジーの
計算は一般に難しく,最近に至まで計算例は非常に少なかった.
最近のY.G.-Oh,太田啓,小野薫氏との共同研究で,
トーリック多様体のトーラス作用の軌道など,多く場合に計算が可能になり,
また,その過程で,複雑に見えた代数的枠組みのほとんど全体が
実際の計算に自然に登場し,応用上も重要な意味を持って
いることがわかってきた.
この講演では,具体的な計算例を中心にラグランジュ部分多様体のフレアーホモロジー
とその応用について説明したい. |