セミナー

発表言語 日本語
開催日 2010年11月10日 16時30分
終了日 2010年11月10日 17時30分
開催場所京都大学理学部3号館 (数学教室) 127大会議室
セミナー名談話会
タイトル 有理写像と最尤推定復号:力学系からの符号理論へのアプローチ 
分野 代数
幾何
解析
その他
講演者名平岡 裕章
講演者所属広島大学
概要 この講演では誤り訂正符号理論に力学系的視点を導入する最近の試みについて
解説する.ここで最も重要になってくるアイディアは最尤推定復号をある有理
写像として定式化することである.この有理写像は符号語を不動点に,非符号
語を極にもつことが示せるが,これらの安定性を調べることで最尤推定復号の
骨格を表す近似写像が定義できる.この講演ではこの近似写像を用いて新たな
実用的な符号化法を提案する.
紹介する結果としては以下の2点を予定している.
1.符号-復号双対定理:生成行列の列ベクトルの1次独立性が復号性能を制御
し,これにより代数幾何符号の道具が復号過程に使えることを示す.
2.誤り率特性:ここで提案する符号方式が,現在実用化されている幾つかの
符号(BCH符号等)よりも誤り率特性が優れていることを数値的に示す
(林和則氏(京大)との共同研究).
リンクhttp://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/seminar/danwakai.html