集中講義

発表言語 日本語
開催日 2010年02月08日 13時00分
終了日 2010年02月08日 14時30分
開催場所京都大学理学部3号館 (数学教室) 108号室
タイトル 数学と自然科学・社会科学III --「生命とは何か」を理解するための数理 
分野 解析
その他
講演者名金子 邦彦 氏
講演者所属東京大学大学院総合文化研究科
概要複製、適応、発生(分化)、進化といった生命システムの基本的性質を理解するために、階層間の整合性とその破れのダイナミクスに着目した研究を進めている。
具体的には
1) 細胞成長ダイナミクスとゆらぎ、適応
2) 細胞の分化多能性の力学系的理解
3) 表現型の可塑性と進化:力学系による力学系の選択過程としての進化
に関して、理論と実験から見出した普遍的な法則を述べる。関連して、大自由度力学系、カオス的遍歴、相互作用による分岐パラメタ選択、時間スケール干渉、ロバストな力学系の分布、といった理論的問題をとりあげ、どのような数学的理論が望まれるかをも議論したい。

  参考文献 生命とは何か、第2版、複雑系生命科学へ
  http://chaos.c.u-tokyo.ac.jp
備考この集中講義は2つの講義により行われる。単位は今回の講義と、2009年10月26日〜28日に行われた合原教授による講義を合わせたもので評価を行う。