セミナー

発表言語 日本語
開催日 2010年05月25日 13時30分
終了日 2010年05月25日 14時30分
開催場所京都大学数理解析研究所402号室
セミナー名第24回 GCOE tea time
タイトル Riemann多様体の収束・崩壊とRicci曲率 
分野 幾何
解析
その他
講演者名本多 正平
講演者所属数理解析研究所
概要Riemann幾何学の大きな分野の一つに,Riemann多様体の収束,崩壊と呼ばれる現象を扱う分野がある.この分野は早くに,Cheeger,深谷,Gromov氏らによって研究され,近年における塩谷,山口氏らによる重要な研究が,PerelmanによるPoincare予想の証明の中で本質的に用いられたことは記憶に新しい.このRiemann多様体の収束理論では曲率が深く関係するが,考える曲率が,断面曲率かRicci曲率であるかによって,その研究方法,対象は大きく異なる.
本講演では,Riemann多様体の収束理論の出発点の一つであった,有限性定理の一つを紹介し,それがどのように収束理論と関わるのか,そして,考える曲率が断面曲率とRicci曲率とでは収束理論にどのような差がでてくるのか,を説明したい.
また,時間が許せば,講演者のRicci曲率に関わる収束理論に関して得られた,ささやかな結果を紹介したい.

キーワード:Ricci曲率,幾何学的測度論,Gromov-Hausdorff収束
備考他分野の話を聞いたり、若手研究者と交流する良い機会ですので ぜひ参加してください。飲み物、おやつも用意する予定ですので、お気軽にお越しください。