備考 | 次元ハンドル体の中の底タングルとは, 区間に同相な有限個の成分からなる
タングル
(1次元部分多様体)で, 端点がハンドル体の境界の「底」の円盤の中にあって,
各成分の2個の端点が互いに隣り合っているようなもののことである.
底タングルのイソトピー類がなす集合にbraidedモノイダル圏の構造を
入れることができる. この圏BはCrane とYetter, Kerler らが導入した,
境界が円周S^1でパラメトライズされた曲面を対象とし,
コボルディズムを射とする圏の部分圏と思うことができる.
彼らは、圏Cの中にbraided Hopf代数の構造があることを示したが、
このHopf代数構造は、底タングルの圏Bの中にも含まれている。
講演では, 底タングルの圏と、結び目や絡み目の不変量に対する応用に
ついて解説する予定である. |